オブジェクト指向UIデザイン──使いやすいソフトウェアの原理 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
重要度
★★★★★(必読だと思う)
読むと得られること
- “OOUI”の概念理解
- UIはデータ構造から考えることができるという発想 / 感覚(なにより大事かも)
- UIの情報設計のフェーズ(顧客ヒアリングやユースケース整理など)でのモデリングと、それに応じたビューやナビゲーションの検討ができるようになる
- 演習もあるので、実際にチームでやったりするといい勉強になる
- デザインディレクションの勘所(特に不足ページなどの検出)
- 例えば、典型的なところでは「データモデルとして〇〇というモデルがあるが、その一覧画面(コレクションビュー)や詳細画面(シングルビュー)が足りてないかも?」など
- OOUIの知識がなくとも経験則でちゃんと検討すればわかるけど、概念として整理されていると気付きの頻度や精度が上がる
あると嬉しい前提知識
- ユーザーストーリーマッピングやカスタマージャーニーマップなどのユースケース整理の方法論
- 基本的には要求やユースケースをある程度整理してからモデリングを行っていく
- ドメイン駆動設計(概論知識でよい)
- ドメインモデリングという活動とかなり相性のよい考え方だと思う
- 具体的な適用シーンではドメインモデリングをやりながらOOUIの活動を通してラフを作っていくようなイメージ
ABOUT FACE インタラクションデザインの本質
重要度
★★★★☆(できれば読みたい)
※立場によるとも思った
読むと得られること
- 名著ということもありかなりいいことが書いている気がする(雑)
- 他の本よりもユーザーとのコミュニケーションとかよりデザインプロセスに寄った内容になっているので、アジャイルでの開発をやっていて、UI/UXデザインのプロセスをどうしていくか迷ってるみたいなシーンによさそう
- 1開発者として、というよりは、チームとしての開発フローやバリューストリームを考えるような視座じゃないとそれほど得るものもないかもしれない?
- 逆にそういう立場であれば必読にけっこう近そうな印象を受けた
あると嬉しい前提知識
- ユーザーストーリーマッピングとかOOUIとか、他の本とかでデザインプロセスやアクティビティに想いを馳せておくと、相互補完的に腹落ちしやすい内容なのかもしれない
ノンデザイナーズ・デザインブック
重要度
★★★☆☆(押さえておくとたまに便利)
読むと得られること
- レイアウトを考える上で必須のデザインの4原則の考え方がわかる
- ほぼ実例付きで4原則を知るための本という感じなので、ググって腹落ちしたらいらない人には別にいらない本
- ある程度有名で権威的な本なのでとりあえず置いておくみたいなのはおすすめ
あると嬉しい前提知識
Every Layout-モジュラーなレスポンシブデザインを実現するCSS設計論
重要度
★★★☆☆(押さえておくとたまに便利)
読むと得られること
- UIデザインの本というよりはCSS設計論みたいな本だけど、レイアウトを考える際の参考になる
- レイアウトプリミティブという考え方はデザインシステムを作ったりする際はかなり参考になると思う
あると嬉しい前提知識
- CSS / CSS設計に関する知識
- デザインシステムについての知識
- 設計したこととかがなくても例えばデザ庁のやつとか見たことがあったりするとなんとなくパターン適用のイメージがつかめるかも?とか
ユーザーストーリーマッピング
重要度
★★★☆☆(押さえておくとたまに便利)
※読みづらさから多少減点している
読むと得られること
- ユーザーストーリーマッピングとはなにかと、どうやるかみたいな基本が学べる
- 現場(適用シーン)がイメージできるような工夫がされてるけど、ぶっちゃけあんま読みやすくはないのでもしかしたらもっといい資料や本があるかも
- 最上流で顧客ヒアリングからやるみたいな仕事とか、アジャイルでの設計とか、要求に近いところで仕事しているのであればユーザーストーリーマッピングかカスタマージャーニーマップのいずれかのフォーマットは押さえておきたいと思う
あると嬉しい前提知識
- 要件定義やユースケースを整理して基本設計をやっていくみたいな所謂上流工程的な設計をよくやる人には刺さると思うのでそのあたりの経験
UXデザインの法則 ―最高のプロダクトとサービスを支える心理学
重要度
★★★☆☆(押さえておくとたまに便利)
読むと得られること
- 内容はLaws of UXというサイトがベースで、これを訳して詳しめに書いたみたいな内容になっているので、ぶっちゃけ買わなくてもこのサイトが見れて内容が腹落ちするならそれで十分ではある(引用用途としてもWebサイトでいいとは思った)
- “UX”という言葉でなにか論じるときは認知心理学みたいな学術ジャンルがベースになってることが多いが、これはその中で有用な研究結果を法則としてまとめたもの
- 知ってるといいけど、別に必須という感じでもない
- ヤコブの法則というのと「メンタルモデル」という言葉はなにかの説明用に押さえておいたほうがよい
- もうちょい網羅的にUXを語れるようになるならUXデザインの教科書のほうがいい
あると嬉しい前提知識
- とくになし(概念インプット用)
- どっちかというとこういうハード知識を振りかざすような単なる雑学おぢさんにならないようにしたい
UXデザインの教科書
重要度
★★★☆☆(押さえておくとたまに便利)
読むと得られること
- 大学生の頃読んだが、「UXデザイン」という領域がこういった学術知識に基づいているのか、という基本を知れたのはよかった
- すぐに役立つというよりは、一読しておくと後々効いてくるような教養本に近い感じな気がする(エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計みたいな感覚)
- 自分はちゃんと読まずに積んでるけど、実務的な知識をサクッと得たいだけだったらダークパターンとか読んだ方いいかもしれない
あると嬉しい前提知識
- とくになし(概念インプット用)
- 教科書読んだからってわかった気になってイキらないようにしたい
本ではないが有用な資料
メジャーなものだけど、主要なデザインシステムは触れておくと設計の参考やベースとしてかなり有用
デジタル庁のデザインシステム
企業がデザインシステム作るぞってなったとき第一に参考にすべきやつ